18 6 / 2013
コーチングの準備
コーチングマニュアル(P42)
ここでは、コーチングの準備、つまりコーチングに入る前に行うべき事が書かれています。
その内容をここでそのまま書いても仕方が無いので、僕なりにまとめて書いてみます。興味のある方は、原書を読んでみてください。
コーチ自身の準備
- コーチとしての心構え、役割や責任を自分で確認する
- コーチングの妨げになるような事、クライアントとの関係や自分の身の回りの事などを整理し、クライアントに100%向かい合える状態を作る
- 必要な情報やツールを集めておく
- コーチングのプロセスを整理し、どこで何をするかを理解しておく
コーチングの環境の準備
- 適切な環境、場所や時間を確保する
クライアントへの準備
- コーチングセッションの目的を伝える。できたら口頭で伝えること。
- コーチングセッションのルールを伝えておく。
- クライアントがコーチに何を望んでいるかを考えてもらう。質問票を使うのもOK
- 関係のある資料や書類は揃えておいてもらう
僕のやっているウェブ解析でも、ホームページ制作でも、あるいはシステムエンジニアの仕事でも、「お客さまに会う前」が重要なのは同じですね。
人は「第一印象」にとても引っ張られます。
最初に良いイメージを与える事が出来ると、その後の仕事はとてもやりやすい。
逆に言うと、どういう印象を与えたいのかを日頃からよく考えておかなければいけませんね。
そして、クライアントに「安心していただく」「信頼していただく」「お任せいただく」ための仕掛けを、事前にしっかりしておくことは、とても大切な事だと思います。
08 6 / 2013
コーチングのプロセスとPlan Do See
コーチングマニュアル(P34)
ここにはコーチングの大きな流れが書かれていますね。
- コーチングの必要性と目的を明確にする
- 具体的な成長ニーズについて同意する
- コーチングプログラムの詳細な計画を立てる
- 計画に従い練習し、成果やデータを集める
- 自己評価とフィードバックをもとに、パフォーマンスの向上の計画を立てる
- コーチングの関係を終わりにする
1と2で、コーチングの「ゴール」を決めて、3~5を繰り返す、目的がゴールにたどり着いたらクライアントはコーチが居なくても進んでいく事が出来るようになる、ということでしょうかね。
一番大切な事は、最初と最後、ゴールは何なのか、そして、どこで終わるのか、これはどんなビジネスでも同じだと思いますね。共感できるところです。
3~5は、マネジメントで言うPDSあるいはPDCAサイクルによく似ていますね。
これは、船が港に着くまでの事を考えると良いと教わった事があります。
つまり、船は海流や風、あるいは地球の自転によって、必ずしも自分の思っている方向に進んでいるとは限らない。
そこで、昔の船乗りは、定期的に自分の船の位置を測って海図に書いていくんですね。
そして、進路や速度を調節しながら目的地を目指す。
今はGPSとか、いろいろあって便利ですけど、昔は星空を見たり、いろんなことをしたのでしょうね。
そうして、道も無い、道路標識も無い船でも目的地に着くというわけです。
コーチングは、不確定な道のりをコーチとクライアントが進んでいくわけですから、しっかりした目標と定期的なチェックが必要なのはよく分かります。
PDCAサイクルを回すコツは、それぞれのフェーズを意識して「分ける」ことです。
混同してしまうと、クチャクチャになります。
言い換えると、3~5は、小さなゴールに対する1~6と考える事も出来ます。
小さな目標をしっかりと合意して、計画し、実行し、評価して、次の目標設定と繋げていく継続的な営みがとても大切なのだろうと思います。
05 6 / 2013
コーチングとコンサルティング
じゃぁ、コンサルティングはどうなんだろう。
僕は、人からは「コンサルタント」だと思われているようです。
屋号を「アートシステムコンサルティング」としているからかもしれません。
これは、僕がサラリーマン時代を過ごしたシーイーシー(Computer Engineering&Consulting)から、なにげに取っただけで、当時はあまり深くは考えていませんでした。
僕は、正直なところ今でも「コンサルタント」って何をする人かよく分からない。
仲間から「ワケの分からん自称コンサルタントは多いけど、君はコンサルタントやと思われているんやから、コンサルタントや」なんて言われて、なるほどと思ったくらいでして(^_^;)。
コンサルタントというのは、日本語で言えば「顧問」「相談役」ですね。
「有識者会議」とか「シンクタンク」もそうかもしれません。
ある尊敬する社長さんが、あるこれもまた尊敬するコンサルタントの事をこう言ってました。
「あの先生は経営はした事が無い。でも自分の思っている事をぶつけると何か返ってくる。それを乗り越えられるかどうか。山みたいなもんや。」
そのコンサルタントの先生曰く、「なんで自分に顧問の仕事が来るのか長い事分からんかった。ある時ふと分かったのは、要するに決めてほしいんや。」
いろんなことを言われていますけどね。
僕は、「クライアントが知らない専門性の高い情報、クライアントが気付いていないモノの見方を提示して、クライアントの業務を客観的に見直し、より高いパフォーマンスを実現するための助言を行う事」かなぁと思っています。
まとめると、クライアントが内部では得にくい「専門性」、「客観性」に基づいてクライアントが目的を果たすための「助言」を行う事、ですかね。
もちろん、作業までやってしまう事が多いですけどね。それはコンサルティングとは違う事だと思います。
コーチングの場合は、「専門性」と言う部分は、ある程度必要ではありませんね。
それはクライアントが持っているというところから始まりますから。
でも、それ以外はよく似ているんじゃ無いかな。
済みません。コーチングもコンサルティングもよく分かっていないので、ここでは今はこう思っていると言う事で、メモしておきます。
04 6 / 2013
コーチングとトレーニング
コーチングマニュアル(P22)
コーチングとトレーニング、ここがね。僕らは混同するところなんだろうと思います。
だって、スポーツとかで「トレーニング」するところにコーチが居るじゃないですか。
トレーニングする人はトレーナー、じゃぁ、トレーナーとコーチは違う人なの?
正直なところ、そこはよく知りません。
この本には明確に書いていますね。
「トレーニングとは、人が新しいスキルや知識を学ぶときに用いる方法」(P22)
「コーチングの出番は、十分にスキルや知識のある人物のパフォーマンスを次のレベルに移行する必要がある場合だ」(P22)
要するに、「トレーニング」→「コーチング」ってことですね。
ということは、コーチングは何かを学ぶ事では無くって、学んだ何かをどう使うか、というところに重点が置かれると言うこと、と言う理解でいいんでしょうね。
だとすると、トレーニングとコーチングって、時間的に連続しているし、混同されるのも仕方が無いかもしれませんね。
確かに、僕は教えたがりなところが有るんで、「何かを教えよう」としている部分があるかなぁ。
禅で「啐啄同時」という言葉があります。
卵から雛が出て来るとき、雛がコツコツと殻をつつく、その時に親鳥も外からつつく、このタイミングが合うと雛が出て来る。
コーチングというのは、外からつつく親鳥のようなものかも知れません。
卵をよく観察して、良いタイミングで、良い形でつついてあげることが大事なのでしょうね。
02 6 / 2013
コーチングと他の手法との関係
コーチングマニュアル(P20)
成長ニーズ、つまり「今のパフォーマンス」と「理想とするパフォーマンス」の差を埋める方法は、いろいろありますね。
ここ、僕も、うん、なるほどと思ったところです。
コーチっていうと、僕らの世代だと、富士見学園の本郷コーチや、日本ジュニアの猪熊コーチのイメージですよね。
「だけど、なみだがでちゃう。おんなのこだもん」
この本では、コーチングと比較するものとして、「トレーニング」「メンタリング」「カウンセリング」「マネジメント」を挙げています。
トレーニング:人が新しいスキルや知識を学ぶときに使う手法
メンタリング:人生やキャリアに関する一般的な助言
カウンセリング:個人のある特定の問題に対して、感情や気持ちに重きを置き、目の前の問題に過去を振り返って対処する
マネジメント:人々から最高の力を引き出し、ある目的を達成する技術
ここの区別を明確にしておく事が、コーチングを理解する一歩かも知れませんね。
01 6 / 2013
成長と成長ニーズ
コーチングマニュアルでは、成長と成長ニーズについて、以下のように記述しています。
「成長:学習し発達する継続的なプロセス。人は成長することによって、継続的に現在の自分を越えていく」(P17)
「成長ニーズ:現在のパフォーマンスと、要求される(または望まれる)パフォーマンスとの違い」(P20)
僕は、この言葉を見て、唸ってしまいました。
僕、このテーマで文章を書こうと思った事があります。
これは、僕の考え方、僕のやってきた事によく似ている!と思いました。
成長すると言う事は、変化する事です。
そして、成長ニーズ、僕の言葉では「ギャップ」「崖」というのは、変化する必然性、成長の原動力、だと思うんですね。
変化は、難しい事ですし、辛い事です。そう、まさに山を登る事、崖を登る事にも似ています。
コーチングというのは、この変化を支え、クライアントが成長するチャンスを最大限に活用することを支援すること(P18)。
これは、僕がずっとテーマにしてきた事に近いのでは無いかと思っています。
31 5 / 2013
コーチングの定義
「ある人物が、ある特定のスキル、または知識を実地に適用するにあたってのパフォーマンスの向上、または進歩を支援するプロセス」(コーチングマニュアル P16)
「パフォーマンスの向上のために、対話によって対象者を勇気づけ、”気付き”を引き出し、”自発的行動”を促すコミュニケーションスキル」(銀座コーチングスクール)
これ、とても大事なことですね。
まず、相手が「特定のスキルまたは知識」を持っていること。
これが無ければ、まずティーチングやトレーニングで、スキルや知識を相手が得ることを考えないといけない。
逆に、自分は「特定のスキルまたは知識」を必ずしも持っている必要は無い。
次に、「パフォーマンス」を向上させなければいけない。
つまり、「行動」に繋がらなければ意味が無い。
これは、僕の問題意識と良く合致しているように思います。
僕の原点は「職人さん」です。
「職人さん」にとって、一番嬉しい事は、自分の能力を発揮する「場」があることです。
僕は、自分と同じような「職人さん」がそれぞれ自分の能力を発揮する事が出来ること、をずっと願っています。
僕は、そんな職人さんたちに、気付きを与え、自発的行動を促し、そのパフォーマンスを最大限に活かす。そんなお手伝いを、コーチングを学ぶ事によってできるようになりたいと思っています。
30 5 / 2013
30 5 / 2013
ソクラテスって
昨日、クラスの友人とセッションをしました。
いやぁ、面白かったですよ。もちろん、内容はお話しできませんけどね。
夜にその友人から電話が掛かってきて、少しお話をしました。
その時の話に少し付け加えて、メモっておこうと思います。
昔、大学生の頃に、宮城教育大の学長さんをしていた故 林竹二先生の本を読みあさっていた事があります。
確か先生は、ソクラテスの専門家だったように記憶しています。
大学で「人間について」というゼミをしていた林先生は、ふと、「子どもだって人間だから人間についてという授業ができるんじゃないか」ということで、付属の小学校で授業を試みました。
その後、先生はいろんな学校で授業を行い記録を残しています。その記録のいくつかを僕も読みました。
大学のゼミのテーマになるような深い内容を子ども達にぶつける。
いや、記録を読んでみると分かります。もちろん子ども向けに丁寧に語られていますが、その内容は大人でも高度で難しいです。
そうすると、子ども達が思索に入っていく、その写真をみると本当に美しい豊かな表情が見られます。
そうすると、「成績の良い子」「成績の悪い子」の差が無くなってくるんだそうです。
教育というものは、子どもが一人では到達できない高みに登る手助けをすること、そんなことをその頃に読みました。
そのために、いろんな「知識」をぶつける。
知識というものは、荷物のようにたくさん蓄えるものでは無く、むしろ、それをぶつけられることによって、自分の中にある何かを「引き出」し、今までに蓄えてきた自分を「吟味」し、「純化」していくことなんだと、そんなお話しだったように理解しています。
僕は、コーチングにおける「質問」と言うところで、少し悩んでいます。
コーチングにおいては、答えは「100%クライアントの中にある」、それを信じて質問をしなければなりません。
しかし、僕は自分の中に「答え」を用意して「質問」してしまっています。
これでは、何かを生み出すことは出来ない、在り来たりのものしか出てこない。
ソクラテスは、自分のやり方を「産婆術」と呼んでいます。
産婆さんは、母体から「赤ちゃん」を取り出しますが、ソクラテスは、相手から「真理」を取り出す。
産婆さんが、必ずしも自分の中に「赤ちゃん」を身ごもっていないように、ソクラテスも「真理」を持っているわけでは無い。
産婆さんが、「産婆術」によって、赤ちゃんが居るかを確かめ、時機を計り、陣痛を起こし、赤ちゃんを取り出すように、ソクラテスは「会話」によって、真理があるかを確かめ、時機を計り、気付きを与え、真理を取り出す。
「真理」を取り出すために、どんな質問をすれば良いのか。
「人間について」の授業で林先生がしたような、「成績に関係の無い」「高度な…というか…突拍子も無い」質問じゃないのかな。
極論をすれば、「相手を理解」しすぎてはいけないのではないかな。
なんてことを、思っています。